神道の発祥

神道の特徴

 「やおよろずの神」とは、無数の神々が自然や日常のあらゆるものに宿るという日本の神道的な信仰概念です。

 神道は形式よりも「神を感じる」感性や敬意を重視し、祈りや儀式は神と人間を結ぶ具体的な作法であり、神への感謝や敬意を表す手段として行われます。神社は祭祀を行う聖域として機能します。

 また、神道は異なる信仰(宗教・思想)と習合することで信仰が広まりました。習合とは異なる信仰(宗教・思想)が互いに排除せず共存する形で、再構築されていく信仰形態で日本の信仰の特徴の一つです。

神道の成り立ち

 弥生時代の稲作の渡来により、地域の氏族(一族)の先祖や有力者を祖神として氏神として祭る「祖霊崇拝」の信仰が広がり、自然崇拝のカミ(神)の人格化と祖霊崇拝の神格化による習合が氏神への信仰となります。氏神は日本神話の中に多く登場します。

 これらの氏神の祭祀を司ることが神道の原点となります。のちの古墳時代には大和王朝によって国家祭祀として列島各地に神道の原型として広められました。

 仏教渡来による神仏習合に於いても、神道は地縁、血縁などで結ばれた氏族の信仰との関係が強く、仏教は人々の魂の救済、国家鎮護を目指す信仰とされていた点は神道と仏教の大きく相違するところです。

 飛鳥時代に入ると、律令の整備に伴い祭祀制度・社殿・祭式の整備が進みと、行政機関として神祇官が関与する神道は律令祭祀を形成していきます。

 奈良時代には古事記・日本書紀が編纂され、天皇家と神道が結び付けられていきます。