『古事記』『日本書紀』

 両書とも飛鳥時代天武天皇の命により編纂され、日本の神話や天皇の系譜を記録する目的を持っています。『古事記』は日本国内向けに物語性を重視した歴史書、『日本書紀』は外国向けに公式記録として編纂された歴史書です。

 『古事記』は712年に完成し、稗田阿礼(ひえだのあれ)が口述した神話や歴史を太安万侶(おおのやすまろ)が記録したとされています。 『日本書紀』は720年に完成し、舎人親王(とねりしんのう)らが中心となり編纂されました。どちらも奈良時代に作られています。

 『古事記』は物語性と国内向けの親しみやすさを重視し、『日本書紀』は公式記録としての正確性と外交的体裁を重視しています。登場する神々の数は古事記の方が多く(338柱)、各地の伝承を積極的に取り込んでいます。一方、『日本書紀』は正史として体系化され、神話の数は絞られています。